container design
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HERE ARE THE ARCHITECTURAL WORKS DESIGNED BY
CONTAINER DESIGN TAKANOBU KISHIMOTO
IN MANY PARTS OF JAPAN.

ここのまのいえ

2014年02月23日

敷地は京都府舞鶴市、日射所得の少ない日本海側に位置する。クライアントの「数少ない晴れの日に晴れを感じ、明るく心地いい家にして欲しい」と言う言葉が印象的だった。
そこで頭に過ったのが、日本人が一番心地いいと感じる広さ3間×3間の真四角「九間(ここのま)」に外部を取り込むことである。敷地全体に3間の半分の1.5間のグリッドを落としこむ、家の中となる要素を縫うようにS字に配置し残りの部分は家の外となる為S字の内側には中庭的な外部空間が現れる、そこには南からの太陽の陽射しが差し込む。
1グリッドは1.5間×1.5間の真四角。それが4つ集まれば九間となる。
暮らしの中で、家の中と外を交互に感じ、南から北への片流れの屋根は南からの太陽の陽射しを自然に取り込み、立体的に空間を繋げる。自分だけの九間を好きな組み合わせで感じることができる光溢れる心地いい家となった。


■建築地  :京都府舞鶴市
■用途   :住宅
■構造・規模:木造2階建て
■敷地面積 :167.08 m2
■建築面積 : 93.57 m2
■延べ床面積:113.03 m2
■1階床面積 : 87.36 m2
■2階床面積 : 25.67 m2
■撮影   :冨田英次