愛知県一宮市に建つ。敷地は間口5.5m奥行き19mの東西に細長い敷地。南側隣地には2階建ての建物がバルコニーをこちらに向け近接して建って いる。ここで、気になったのは南側の建物が落とす影。南側の建物は2階建てではあるが建物が東西に長く、敷地に対していっぱいに建っている為、冬場に一日 中影になる部分が計画地のほぼ半分をしめてしまう。(図1参照)そこで効率よく建物内部に光を導くには東西面に開口を設ける事。1階と2階の間にあるアイ ダ(天井高さ1400mm以下)のスペース。これを東西に配置し、上部東西面には間口いっぱいの開口。ここはリビングと吹抜けで繋がる中2階。外壁面より スキマを空けて囲った2階のスペースは少し守られた2階。スキマとアイダは2階テラスとも繋がり縦横に空間を繋げ東西面からの光で建物内部に明るさをもた らす。シンプルな箱の中。立体的に空間が繋がる。リビングは立体の中の中庭。みんなが集まり、スキマとアイダによって家族みんなが繋がる。立体コートハウス。
■建築地 :愛知県一宮市
■用途 :住宅
■構造・規模:木造2階建て
■敷地面積 :103.79 m2
■建築面積 : 53.82 m2
■延べ床面積:100.60 m2
■1階床面積 : 49.68 m2
■2階床面積 : 50.92 m2
■撮影 :冨田英次