施主の要望は、「将来ネイルサロンをしたい」「バイクガレージが欲しい」それと夫婦共通の「中庭にウッドデッキが欲しい」であった。
区画整理された分譲住宅地。
住宅地の中で周りを気にせずに明るく開放的な場所でネイルサロンやバイクガレージなど夫婦の趣味が出来ないかと考えた。
そこでヒントになったのが「中庭にウッドデッキ」と言う言葉。
それぞれの必要性を再考する。
中庭でウッドデッキを楽しめるのは気候の良い時だけ、年間を通じて何日だろうか?それが毎日楽しめる場所にはならないだろうか。
そこで家の中にそれを取り込むことを考えた。
大きな屋根の下、トップライトと南北の大きな開口により外の様な明るさを確保した家の中の中庭。リビングや個室などは両側に下し中庭を挟むようにレイアウトすることで中庭が生活の中心となった。その中庭にはウッドデッキを設えそこがメインのダイニングとなる。朝昼晩と食事の際は必ずそこを利用する。またネイルもそこで行うことが可能だ。バイクガレージにもなり、食事をしながらバイクを眺めることも出来る。
家の中に中庭を取り込む事により、周りを気にせずに明るく開放的な空間が生まれた。
毎日楽しめる全天候型のウッドデッキがここに完成した。
■建築地 :香川県高松市
■用途 :住宅
■構造・規模:木造2階建て
■敷地面積 :180.92 m2
■建築面積 : 81.98 m2
■延べ床面積:112.20 m2
■1階床面積 : 77.01 m2
■2階床面積 : 35.19 m2
■撮影 :川人三二