container design
NEWS
HERE ARE THE ARCHITECTURAL WORKS DESIGNED BY
CONTAINER DESIGN TAKANOBU KISHIMOTO
IN MANY PARTS OF JAPAN.

八代緑ヶ丘町の家

2023年08月29日

高台に位置する敷地からは、姫路城を望むことができた。

南側にはまだ建物がなく、開けた景色とともに、十分な光が入る土地であった。

ただ、その景色がこの先も変わらないとは限らない。
南側に建物が建つことも想定し、現在の環境だけに頼らず、家の中に光を取り込める構成を考えた。

建物は平面的に凹凸をつくり、その間に中庭のような場所を設けた。
ひとつの方向から光を取り込むのではなく、いくつかの場所から光が入り、それぞれの居場所へ届くようにした。

敷地は南斜面を造成した雛段状の土地で、1.5mから2.5mほどの高低差がある。
駐車場の配置や、ピアノ教室への生徒や来客の出入りを考えた結果、既存の階段部分を解体し、そこから宅盤までをスロープでつなぐ計画とした。

石積みの解体を最小限に抑えながら、車で宅盤まで上がることができる。
高低差のある土地でありながら、その高低差を意識することなく暮らせる構成とした。

一方、この土地には姫路城という、この場所ならではの風景がある。

道路側の石積み擁壁の上部からは、南側とは異なる方向に姫路城を望むことができた。
そこで建物の一部を道路側へ跳ね出し、その場所を家族が集まるリビングとした。

特別に景色を見るための場所ではなく、日常の中で自然に姫路城を望むことのできる場所とした。

光、アプローチ、そして眺望。
この土地にある条件をひとつずつ読み取りながら、暮らしの中へ組み込んでいった。

八代緑ヶ丘町の家は、そうした敷地との関係から形になった。

 

 

■建築地  :兵庫県姫路市
■用途   :住宅
■構造・規模:木造2階建て
■敷地面積  : 327.00 m2
■建築面積  : 120.66 m2
■延べ床面積 : 131.44 m2
■1階床面積 : 114.04 m2
■2階床面積 : 16.61 m2
■外壁   :左官下地ノ上リシン吹付・ガルバリウム鋼板
■屋根   :ガルバリウム鋼板
■内部床  :杉板・玄昌石
■内部壁  :クロス
■内部天井 :クロス
■浴室   :FRP防水・タイル貼
■キッチン  :システムキッチン
■撮影   :冨田英次

[caption id="attachment_4944" align="alignnone" width="600"] default[/caption]