敷地は徳島市南沖洲。
夫婦と母が暮らしていた住まいの建て替え計画である。
それぞれの時間を大切にしながら、同じ住まいの中で自然につながりを感じられること。
この住まいでは、その距離感を建築によってつくることを考えた。
母の生活空間を1階に、夫婦の仕事や音楽、趣味の空間を2階にまとめ、2階には外部から直接アクセスできるもう一つの玄関を設けている。
暮らしの動線は分けながらも、建築は分けない。
吹き抜けとテラスを住まいの中心に配置することで、上下階をゆるやかにつなぎ、視線は交わり過ぎることなく、お互いの気配や光、風が住まい全体を巡る構成としている。
テラスは中庭のように光を受け止め、その光は吹き抜けを通して1階へ届く。
時間とともに移ろう自然光が、家族の気配とともに住まい全体へ広がっていく。
それぞれが自分らしく過ごせる場所を持ちながら、一つの建築の中で互いの存在を感じられる住まい。
距離を隔てるためではなく、つながりを育むために設計した家である。
■建築地 :徳島県徳島市
■用途 :住宅
■構造・規模:木造2階建て
■敷地面積 :117.80 m2
■建築面積 : 70.44 m2
■延べ床面積:122.19 m2
■1階床面積 : 70.44 m2
■2階床面積 : 51.75 m2
■外壁 :ガルバリウム鋼板
■屋根 :ガルバリウム鋼板
■内部床 :杉板
■内部壁 :クロス貼
■内部天井 :クロス貼
■浴室 :UB1616
■キッチン :システムキッチン
■撮影 :冨田英次
