container design
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HERE ARE THE ARCHITECTURAL WORKS DESIGNED BY
CONTAINER DESIGN TAKANOBU KISHIMOTO
IN MANY PARTS OF JAPAN.
売布山手の家
2017年07月24日

土地探しから始まった今回の家づくり。

夫婦共働きで平日の日常は慌ただしく自分たちの時間が過ごせるのは週末のみ

その貴重な週末は家事などをしながら庭を見て、ゆっくり過ごせる家を望んでいた。

いくつかの候補地から当初選んだのはこの敷地から北側隣家を挟んだ道路向かいの南東角地。

南に面した角地は一見良さそうだが南に開きすぎている事と、前面道路がこの一帯の住宅地の入口に近い為、

意外と交通量が多い事から、別の敷地を探す事にした。

そこで以前より気になっていたと言うすぐ近くの今回の敷地を見る事に、

ただ施主としては生垣と隣家に囲まれた雰囲気から候補として外していたのだが、

見てすぐここなら施主の望む家が叶えれると判断しこの敷地で進める事となった。

敷地は宝塚市売布山手町、南へ緩やかに雛段状に広がる住宅地である。

前面道路は北から南へ下り、敷地は道路の一番北側から高低差が1000㎜ほど、

古家が建っていた敷地には駐車場もなく階段を上がって玄関に行くアプローチとなっていた。

駐車台数は1台プラス来客用1台の計2台。

駐車スペースを確保する事と、家へのアプローチを道路レベルにする事を考え、

1階部分は敷地レベルから1000㎜下げた半地下とした、これは北側斜線制限にも一躍買っている。

構造は半地下分のRC擁壁+S造の1階と2階は木造の混構造。

慌ただしい毎日を過ごす施主にとって日々の日常を生活する空間を2階の木造の家型空間でプライバシーを確保された暮らし。

また、週末のゆったりとした生活をする空間を1階S造とし、限りなく外に開き非日常を演出する家カフェのような空間に。

半地下となる1階のRC壁は西側隣地に高さ2000㎜ほどの石積擁壁があり、それとの安全性を確保するための擁壁の役割も兼ねている。

南側にも高低差があり隣地側が1500㎜ほど下がっている、それを留める既存擁壁への

負担を考え擁壁の天端から1階の床レベルへ向け30°の勾配を保ちつつ土を削り取り斜めの庭を計画。

そこは1階スペースと繋がる空間となり半地下空間はすり鉢状に囲まれたコートハウスとなった。

2階の家型は北側斜線との兼ね合いもあり北側を斜線に沿わせた勾配にする事と南側は南からの

日射及び視線を遮断するために軒を深くした。

この家型は周辺の家と屋根形状を同じとし一連の統一感をもたらしてくれる。

施主のライフスタイルと敷地のもつ特徴を素直に反映し建築とする事によって

1階は週末を過ごす庭を眺めながらゆっくりと暮らす非日常な場、

2階は慌ただしい毎日を過ごす家型のボリュームで囲まれたプライバシーを確保された日常の場となった。


■建築地  :兵庫県宝塚市
■用途   :住宅
■構造・規模:1階鉄骨造+2階木造
■敷地面積 :185.37 m2
■建築面積 : 67.20 m2
■延べ床面積:100.59 m2
■1階床面積 : 43.04 m2
■2階床面積 : 57.55 m2
■外壁   :モルタル掻き落とし・ガルバリウム鋼鈑
■屋根   :ガルバリウム鋼板
■内部床  :玄昌石・フローリングブロック
■内部壁  :鉄骨現し・クロス
■内部天井 :鉄骨現し・クロス
■浴室   :FRP防水
■キッチン :造作キッチン
■撮影   :冨田英次