container design
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HERE ARE THE ARCHITECTURAL WORKS DESIGNED BY
CONTAINER DESIGN TAKANOBU KISHIMOTO
IN MANY PARTS OF JAPAN.

斜面のコートハウス

2026年09月04日

シンプルな暮らしを求めるご家族。
そして、車が好きなご主人。

敷地は、住宅地の中にある斜面地だった。
周囲には住宅が建ち、外に大きく開くほど、周囲からの視線も気になる。

一方で、斜面地だからといって、斜面を大きく造成して平らにすることは、この土地の持つ環境を変えてしまうことにもなる。

そこで、斜面に対して建物を跳ね出すように計画した。

必要な床面積を確保しながら、建物を斜面から浮かせる。
その結果、外から見ると、斜面の上に白い箱が静かに浮かんでいるような、シンプルな平屋となった。

車が好きなご主人にとって、車との距離もこの家を考える上で大切な要素だった。
道路側には半インナーガレージのような場所を設け、車を単に停める場所としてではなく、暮らしの一部として取り込んでいる。

住宅地の中で、外に開くことだけが心地よさにつながるわけではない。

そこで、外に開くのではなく、家の中心に中庭を置くコートハウスとして計画した。

中庭は、単に周囲からの視線を遮るための場所ではない。
この家では、中庭を中心に、家のすべての場所が配置されている。

リビングにいても、キッチンにいても、廊下を歩いていても、視線の先には中庭がある。

外からの視線を気にせずに過ごしながら、家の中には光と風が入り、空の変化や植栽の気配も感じられる。

家の中に、もうひとつの外部をつくる。

そんな考え方で中庭を家の中心に置いた。

斜面に対して建物を跳ね出すことで、外からはシンプルな白い箱に見える。

けれど、その箱の内側には中庭があり、暮らしはそこに向かって開いている。

斜面という土地の条件に対して建物を浮かせ、住宅地という環境に対して中庭をつくる。

斜面という土地の条件を受け止めながら、外ではなく家の内側に開く。
そんな考えから生まれた、斜面のコートハウスである。

■建築地  :愛知県名古屋市
■用途   :住宅
■構造・規模:木造平屋建て
■敷地面積 :280.70 m2
■建築面積 : 98.54 m2
■延べ床面積: 98.54 m2
■1階床面積 : 98.54 m2
■外壁   :ガルバリウム鋼板
■屋根   :FRP防水
■内部床  :杉板
■内部壁  :クロス貼
■内部天井 :クロス貼
■浴室   :UB1616
■キッチン :造作キッチン
■撮影   :冨田英次