兵庫県姫路市、間口6m奥行25mの東西に細長い敷地に計画された。
東には市川が流れ、市川の上空を流れる風を敷地に引き寄せる事を考えた。
施主の要望はオシャレで倉庫を改装したようなお店みたいな家。
要望から大きな箱のような空間を想像する。
そこへ家としての用途(水廻りや収納など)を小さな箱としてランダムに配置し
余白部分を家族が楽しむ場(リビングなど)として考えた。
その小さな箱は大きな箱の天井までとはせず、半階分の余白を空間として上階に設けた
その余白は東西に抜けをもたらし、市川の風を引き込む。
また、外の明るさを家の中に導いてくれる。
それぞれの小さな箱は外部に使用するものや下地に使用するものなどを使い、普段家の中では
見ない素材とすることで非日常を演出しお店のような空間となった。
■建築地 :兵庫県姫路市
■用途 :住宅
■構造・規模:木造平屋建て
■敷地面積 :161.72 m2
■建築面積 : 84.77 m2
■延べ床面積: 82.79 m2
■1階床面積 : 82.79 m2
■外壁 :ガルバリウム鋼板
■屋根 :ガルバリウム鋼板
■内部床 :モルタル押さえ・杉板
■内部壁 :タナクリーム・ガルバリウム鋼板・木毛セメント板・OSB合板他
■内部天井 :クロス
■浴室 :在来FRP防水
■キッチン :造作キッチン
■撮影 :冨田英次