敷地は兵庫県加西市、南側は幅員9.5mの都市計画道路に指定された交通量の多い道路と
接道している。
道路状況と駐車台数の兼ね合いもあり、道路からは距離をとり建物を計画。
南に開けた形態が考え難い為、南を向かずに太陽の光を家の内部に導くことがポイントとなる。
母屋に隣接した位置に計画する為、建物は極力ヴォリュームを抑え平屋のような設えとする事を意識し大きな勾配屋根をイメージ。
屋根勾配なりの斜め天井の角にあたる部分にはガラスを嵌め込み、
外部からの太陽の光や緑を取り込み、そこからこぼれる光で開放的な空間となっている。
大きな黒い屋根で包まれたこの住宅の1階床仕上げは、半分をタイル貼の土間、
残り半分を厚さ30mmの杉ムク材に分けており、土間部分はご主人の趣味であるトレーニングルーム、またキッチンや浴室などの水廻りを配置し機能的なスペースに。
杉ムク材部分はリビングとし、くつろぐスペースとなるよう考えた。
■建築地 :兵庫県加西市
■用途 :住宅
■構造・規模 :木造2階建て
■敷地面積 :332.78 m2
■建築面積 :147.76 m2
■延べ床面積 :175.96 m2
■1階床面積 :142.84 m2
■2階床面積 : 33.12 m2
■撮影 :冨田英次