対話からはじまる、これからの家づくり
2026年01月19日
対話からはじまる、これからの家づくり
先日の建築家イベントに参加し、二日間にわたって多くの方と直接お話しする機会をいただきました。
今回のイベントを通して強く感じたのは、
家づくりに対して、以前よりも慎重に、そして真剣に向き合われている方がとても多いということでした。
情報は増えた。でも、判断は簡単ではない
今は、家づくりに関する情報を調べようと思えば、誰でも簡単に辿り着ける時代です。
それ自体は、とても良い流れだと思います。
一方で、実際にお話をしていると、
「情報は集めたけれど、どう判断すればいいのか分からない」
そんな状態に立ち止まっている方が多いようにも感じました。

新築か、リノベーションか。先に決めなくていい
今回の相談では、新築を検討されている方、リノベーションを考えている方、
そしてその両方で迷われている方と、さまざまなお話がありました。
その中で、お伝えしたのが次の考え方です。
「最初に新築かリノベーションかを決めなくてもいいと思います」
それよりも先に、
- 今の暮らしの中で、何が足りていないのか
- どこにストレスを感じているのか
- これから、どんな時間どんな暮らしを大切にしたいのか
そうしたことを整理していく中で、
結果として新築が合うのか、リノベーションが合うのかが見えてくる。
その順序の方が、家づくりとしてはとても自然だと感じています。

昔ながらの日本家屋は、実はリノベーションしやすい
リノベーションをご検討されている方の中には、
予算や工事範囲、どこまで触れるのかに悩まれている方も多くいらっしゃいました。
拝見した図面の多くは、
建具で仕切られた続き間や、田の字型をベースとした昔ながらの日本家屋でした。
こうした住宅は、
構造が単純で、可変性が高く、
工夫次第で予算調整がしやすい
という点で、実はとてもリノベーションに向いています。
すべてを新しくするのではなく、
どこを残し、どこに手を入れるか。
その整理だけでも、暮らしの可能性は大きく広がります。

これからの家づくりと、資金の考え方
もう一つ、今回の相談の中で強く感じたのが、
資金計画に対する不安でした。
物価の上昇、金利の上昇傾向。
住宅ローンを組み、今後何十年も返済していくことに、
以前よりも慎重になっている方が増えている印象です。
これまでのように、
「借りられる額=建てられる額」
という考え方だけでは、家づくりを前向きに考えにくくなってきているのかもしれません。
そうした中で、一つの切り口として浮かび上がるのが、
条件の良い立地における「賃貸併用住宅」という考え方です。
必ずしも全員に当てはまる答えではありませんが、
暮らしと資金計画を切り離さず、
建築としてどう成立させるかを同時に考えること。
これからの家づくりには、そうした視点がより重要になっていくと感じています。

(賃貸ワンルーム6戸+ファミリー住戸)
やはり、対話の中でしか見えないことがある
SNSやネットの情報では得られないのが、
その人ごとの背景や、言葉になりきらない感覚です。
敷地の話、今の住まいの話、家族構成や日々の過ごし方。
図面を囲みながら一つずつ話していく中で、
「実はここが一番気になっていて」
「うまく言えなかったけれど、こういう暮らしがしたかった」
そんな言葉が、ふと浮かび上がってくる瞬間があります。
建築家との対話は、
答えをもらう時間というよりも、
自分たちの考えを整理していく時間なのだと思います。
今回のイベントを通して、改めて
対話そのものが、家づくりの大切なプロセス
であることを実感しました。
コンテナデザイン きしもとたかのぶ
次回 、建築家イベントのご案内
今週末(1/24、25)も、建築家イベントに参加します。
新築・リノベーション・土地探し・資金計画。
まだ漠然としている段階でも構いません。
図面と、言葉と、対話を通して、
一緒に整理する時間になればと思っています。
イベント詳細はこちら
ASJ 建築家イベント 詳細ページ
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