
「いつかは地元に戻りたい」
そう考えながらも、実際に動く人はそれほど多くありません。
仕事、収入、人間関係、生活の便利さ。
都市にいる理由はいくつもあって、それを手放す決断は簡単ではないからです。
ただ最近は、少し状況が変わってきています。
働く場所と住む場所が必ずしも一致しなくなった今、
「どこで暮らすか」は、もう一度選び直せる時代になりました。
今回の「北島町の家」も、そんな変化の中で生まれた住まいです。

この計画は、実家の敷地内に別棟として住まいを計画しました。
いわゆる完全同居ではなく、
“隣に住む”という距離感。
親世帯とはすぐに行き来できる距離でありながら、
生活のリズムはそれぞれに保たれています。
近すぎない。
遠すぎない。
この距離感が、結果的に一番自然な関係をつくるのかもしれません。
以前ブログでも書いた
「価格高騰時代に、家族で住まいを再編するということ」
でも触れましたが、これからの家づくりでは、“家族との距離感”そのものを設計していくことが重要になっていくように感じています。
Uターンで実家敷地内に建てる場合、
実は大きなメリットがあります。
つまり、同じ予算でも
「家そのもの」に予算を使いやすくなるということです。
最近は建築費高騰の話題も増えていますが、
「建築コストは本当に上がってる?」
でも書いたように、単純に価格だけを見るのではなく、“どこにお金を使うか”を整理することが大切になっています。
地方へ戻るという選択は、単に場所を変えることではありません。
暮らし方そのものが変わります。
以前のように、「都市で働く」が前提だった時代とは違い、
今はオンラインで仕事ができる環境も増えています。
だからこそ、
そういった選択が、以前より現実的なものになっています。
もちろん地方には地方の不便さもあります。
ただ、それ以上に“暮らしの密度”は豊かになるように感じます。
「北島町の家」で考えたのは、単に建物をつくることではありません。
そういった“暮らし方”から空間を組み立てていきました。
実家の隣に建てるという条件は、制約にも見えます。
ただ、その条件があるからこそ生まれる豊かさもあります。
以前書いた
「制約のある敷地だからこそ生まれる豊かさ」
でも触れたように、条件は見方を変えると住まいの個性になります。
実際にこの住まいでは、
親世帯と日常的に行き来しながらも、
生活のリズムはそれぞれに保たれています。

今回ご紹介した住まい「北島町の家」は、
実家敷地内に別棟として計画した住まいです。
親世帯との距離感、敷地との関係性、
地方での暮らし方を丁寧に整理しながら計画を進めました。
外観や内部空間、考え方については、こちらのWORKSページでもご覧いただけます。
・地元へ戻るか迷っている
・土地や資金に不安がある
・親との距離感をどうするか悩んでいる
そんな状態でも大丈夫です。
むしろ、まだ何も決まっていない段階だからこそ、整理できることがあります。
家づくりは、間取りから始まるわけではありません。
“どう暮らしたいか”を考えるところから始まります。
以前書いた
「家づくりは何から始める?」
でも書いたように、最初に必要なのは“間取り”ではなく、“考え方”なのかもしれません。

Uターンで家を建てるという選択は、
単に“地元へ戻る”ことではありません。
家族との距離、働き方、お金の使い方、時間の流れ。
そういった暮らし全体を、もう一度組み立て直すことでもあります。
都市に住み続けることだけが正解ではない時代。
だからこそ今、
「どこで、どう暮らしたいか」を改めて考える人が増えているのかもしれません。
Uターンや敷地内での家づくりは、条件によって考え方が大きく変わります。
早い段階で整理することで、無理のない計画につながります。
コンテナデザイン きしもとたかのぶ
コンテナデザインでは、家づくりの考え方についてもブログで発信しています。
はじめて家づくりを考える方には、こちらの記事もおすすめです。
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